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俺に皆が含み笑いし終えて
「んじゃ…」
改めて始まったカイトとカケルの話
『コノヨノオワリ』を生み出したのがミヅキちゃんのお父さんとお母さんで
お母さんと『コノヨノオワリ』に固執してる、“アシナガオジサン”が黒幕…
その為に、ミヅキちゃんにつきまとう俺達に負荷をかけて、あぶりだして、殺そうとして、
実際に危害を加えた、園長や有村の仲間は始末された
それだけじゃない。
園長が『コノヨノオワリ』の常用者だったとか
カケルが調べたって言う、カイトと出会った時に殺された友達も、実は『コノヨノオワリ』の為に借金まみれだったとか
ちょっと…待って?
視界がぼやけて、そこにミヅキちゃんの笑顔だけが浮かんで来た。
辛いよね、ミヅキちゃん
きっとミヅキちゃんの事だもん、そんな事知っちゃったら『自分の存在が悪い』って思うに決まってるよ。
掌にミヅキちゃんの濡れた頬の感触を思い出したら、余計に鼻の奥がツンとしてポタポタと勝手に涙が落ちていく。
「…拭けば?」
横から差し出されるティッシュボックス
俺の方を向かないまま、カイトが少し鼻を啜った。
そう…だよね。
俺より、カイトはきっともっとミヅキちゃんの気持ちがわかって辛いよね。
ずっとずっと、ミヅキちゃんを見て来たんだもん。
ティッシュを受け取ると鼻をズビっとかむ。
「カイト!大丈夫!俺、ミヅキちゃんの事大切にするから!」
「…は?」
少し眉をひそめ、嫌悪感を少し露にするカイト
やべっ
何か怒ったっぽいけど…
俺、何か間違った事言った?今。
「あーあ。また始まったよ。」
前からソウタのからかう様な声
「ミヤビ、大切にするのはいい事だけどね…?」
「だよね、カケル!俺さ、もうずーっとミヅキちゃんと一緒に居るって決めた!ちゃんと幸せにする!」
そう言った瞬間生まれたソウタの爆笑の声
…と、隣からの怒りオーラ。
「こうなってくんと、娘を嫁にやりたくない父親とあんまり空気読めない彼氏みたい」
「ソウタ!」
ククッて口元隠しながら笑ってるソウタに本気で一喝してるカイト
「嫁に貰うよ!いつでも!」
「やるかよ!」
今度は俺にも一喝
それにカケルの苦笑い度が増したら、ヤマサンが「やっぱ、えーな。」って呟いた。
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