融解とその事実

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「こっちが掴んだ情報を全部相手にリークしてたの。そっちのが『得』だって考えたんだろうね。それが発覚してすぐどっかに消えちゃった。」 「ねえ、それ、いつの話?」 「ん?えっと…ソウタに出会うちょっと前かな。」 「そっか、じゃあ、あのグラサン男を知ってるのはヤマサンだけってことだ。」 …もしかして。 どうしても拭いきれない悪い予感 「ねえ、ちなみにさ、そのリークしてたって情報は…?」 また困ったように笑うヤマサンの表情でそれが的中したって悟って 「…『コノヨノオワリ』」 ドクンと身体全体が脈打った。
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