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◇
ここは…どこ?
暗闇の中、一人たたずんでいる私。
そっか、私刺されたんだっけ…
じゃあ、ここは死後の世界って事?
ミヤビ、ちゃんと笑ってるかな…
大丈夫だよね。
ミヤビにはソウタを始め、探偵事務所の人達がついてる。
ボウッと遠くで弱い光が灯った。
近づいてみると、私より少し歳上の男女が二人立っている。
…誰?
全く知らない人達だけど何となく懐かしい雰囲気。
「ミヅキ、ごめんね?」
女の人の声が直接頭に響いて来て、不思議と涙が溢れた。
スウッと離れて行くその姿
「待って!」
追いかけようとしたらじいちゃんが突然立ちはだかる。
「ミヅキ、行くでない」
言ったじいちゃんも遠ざかって行く
「じいちゃん、私も一緒に連れてって!」
折角会えたのに…
走って追いかけたいのに、誰かに手を握られてて全く動けない。
誰なの?
誰が私を引き留めてるの?
この手の温もり…どこかで覚えてる
“目が覚めたら、また一緒に笑ってくれるよね?”
この少し鼻にかかる様な声、私知ってる。
口がちょっと悪くて涙もろくて、でも私の事沢山守ってくれた人
その笑顔で沢山温かくしてくれた人。
ミヤビ…もちろんだよ。
ミヤビが私の事を許してくれるなら、一緒に居たいって思ってるよ
目を閉じたら、探偵事務所の人達の顔が次々と浮かんで来る
ミヤビ、ソウタ、カケルさん、ヤマサン・・・
皆、笑顔で「ミヅキちゃん!」って笑ってくれて
最後にカイトが「ガンつけんな」って面白そうに私のほっぺたぎゅってつねった。
…私、もう一度あそこに戻りたい。
あの、居心地の良い空間に。
…目覚めなきゃ。
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