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「なるほど・・・レガリア、か・・・」
セラも聞いたことがあるような素振りだ。
「だから、私は新たに自分の国を建てようと思っている。だが、その為には人材が必要だ」
セラはレグルスよりも遥かに顔の広い男で、周辺の名士と呼ばれる豪族とも交友を持っていることは知っていた。
「新たな国・・・か」
黒縁の眼鏡をくいっと押し上げてセラは少し考え込んでいるようだった。
「・・・・・・それなら、人材を集める前に一つやっておくべきことがある」
考えた末、セラは意を決するように口を開く。
「何だ?」
「国にとって最も重要な存在だよ」
「・・・・・民か・・・・・」
レグルスの言葉にセラは満足そうに首を縦に振った。自分たちと同じようにインペリウム国に対して敵愾心を持っている者。そう、奴隷だ。先程敵として戦ったが、昨日の敵は今日の友、という言葉もある。ここは彼らの力を借りるのが最も効率的だ。
「私も元々奴隷として生きていた名士に友人がいる。少し彼にも当たってみるよ」
セラはそう言って、メモを取り出す。
「じゃ、早速だがこれからの計画を緻密に決めてしまおうか。夜は長いからね」
「うむ」
二人はすぐに段取りの打ち合わせをし始めた。
「うむ・・・これならば上手く行くだろう・・・・・」
「しかし、ここは警備が厳しい。どこか別の方策や道を探したほうがいいだろう・・・・」
お互いの意見を出し合い、日の出の頃合・・・・・。
「こんなところか・・・・」
「うむ、これならば大丈夫だろう」
二人は疲れこそあれ、その表情は期待に満ち溢れていた。そして、彼らがそこに根ざしたもの・・・それは”革命”だった――――――。
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