第12章

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~杏奈 君と会えて俺は本当に良かった 心から愛してると声に出して 気持ちを伝えて…そんな当たり前な事が 凄く幸せだった 杏奈、君もちゃんと声に 出して相手に伝えるんだよ… もう二度とすれ違って後悔しないように 杏奈幸せになるんだ 俺はそれだけを祈ってる 杏奈生きていてくれて ありがとう 会いに来てくれて ありがとう ずっと愛してるよ 幸せに 啓一~ 「ッ…ゥ…私…ッ…」 しばらく泣き続ける私を智樹さんは 何も言わず隣にいてくれた どれぐらいそうしていたのか 辺りは少し夕やけにてらされはじめた 「杏奈一緒に帰ろう? そして今からは二人でここに 杏奈の家族に…4人に会いにこよう」 差し出された智樹さんの手を 今度は迷いなく握った
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