眠る

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睡眠とは、死ぬことに近い。そう言っていたのはだれだったか… そんな私は最近不思議な夢を見る。 いや、不思議、とは違う。 「また来たよ」 端整な顔立ちの青年が、私を抱きすくめる。 それから接吻(くちづけ)をする。 キスだけで、全身が痺れる、震える。 服を取り払われて、首筋に舌を這わせてくる。 それが少しも嫌でない──。 胸を柔く揉まれて、下半身に触れられる。 「ん、ふっ…」 自分の口から甘い声が吐息混じりに漏れた。 いつからこの青年が私の夢に現れて、こんなせんないまぐわりを行なうようになったのかは、はっきりと思い出せない。
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