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 ユキの動かない身体。  その腕を俺の背中にまわしてみるが、人形のようにごとりと落ちる。俺はユキに抱きしめられることを夢想しながら勃起する。「人形のように」、って何だ。ユキはそもそも人形じゃないか。  なのに、ユキの脚の間の生まれたばかりのペニスはちゃんと勃起していて、かわいがるとよく反応した。 「人肌」に設定された温かな肌。性交はおろか排泄にも使用されたことのないきれいなアナル。俺は、歯を食いしばってユキを犯した。そこには、ただただ快楽しかなかった。ユキの身体は人間との性交を前提にして作られていた。  射精後は、証拠を隠すため、丹念に中を清めた。指をいれると、スリープ状態にもかかわらず、ユキが、声をもらす。 「あ、……あ……ッ、あ…………ん」  俺はユキに口づけ、何度もごめん、好きだ、ごめん、と繰り返し言った。  優等生として生きてきて、最初で最後の逸脱だった。その後何度もユキとハルに俺の犯した罪を告白しようとしたが、やめた。そんなの俺がすっきりするだけで、二人にとって何にもいいことないからだ。
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