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これら全てを、ファウストは「可愛い奴だ」と言って笑う。
唇が腹筋の割れ目に触れ、足を撫でていく。熱くなった肌をなぞられるとゾクゾクと体が震える。息が乱れ、その行動を追っている。唇が内股の薄い皮膚を吸い、跡を残して行くのに高い声が溢れていく。
「敏感だ」
「んっ、気持ちいい」
「あぁ、分かっている。お前の体はとても素直だからな」
くつくつと笑われ、知っていると言われると少し反発心もある。そしてふと思いいたり、そろそろとファウストの体から這い出した。
「どうした?」
とても疑問そうなファウストの様子に、ランバートは笑ってキスをする。その瞳には、ギラリと光るものがある。
「俺もやる」
「ん?」
「俺もファウストにしたい」
言えばファウストは少し驚いた顔をした。
別にファウストに突っ込みたいという意味ではない。ただ、ふと考えるとランバートはいつもされるがままに溺れてファウストに奉仕した事がない気がする。
ファウストは少し考えているが、やがてニヤリと笑った。何か、嫌な予感がするのはどうしてだろう。
「俺の顔に尻を向けて跨がるなら、いいぞ」
「え……」
それは……恥ずかしすぎる!
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