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考えた事がないと言えば嘘だが、ファウスト相手ではもうその欲求は薄い。身に受ける快楽を知っているから、満足できないだろう。今目の前にそそり立つこの肉棒で中をかき回され、抉られる気持ちよさを教え込まれてしまってはもう。
「普段されて気持ちいいから、どうかと思っただけだよ」
「そうか」
くつくつと余裕の笑みだ。悔しいが……体はかなり正直だ。
ファウストのものを舐め、口に含みながら体はどんどん熱くなる。中が疼き始めてジクジクと痺れる。気を許せば腰が揺れてしまいそうだ。
「なんだ、俺のをしゃぶって気持ち良くなってるのか?」
「ちが! んぁぁ!」
ツプリと節の立つ指が後孔を簡単に通過する。それがクルリと円を描いて中に触れるのに、背がブルブルと震えた。
「指一本は簡単に飲み込むな。どうした、口が留守だぞ」
「わか、んぅ! はっ、もぉ!」
意地悪に指が深くに入り込み、奥に触れる。前立腺をクッと軽く押し込まれると、震えた体が倒れ込む。上半身が崩れ、支える腕に力が入らない。
そんなランバートをいい事に、ファウストは尻を上げさせ尚も後ろを解すように指を弄る。一本が二本に、三本にとなっていく。中を広げるように指を広げられ、クリクリと前立腺を撫でられている。
「ふぅ……はっ、もう…」
これ以上されたらイク。ランバートは必死に身を捩りながら体をずらして逃れた。そして、振り向いて思いきり睨み付けた。
「ファウスト!」
「満足したか?」
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