告白

11/12
前へ
/15ページ
次へ
「おらぁ!エナドリ買って来いやあ!」 「ひゃん!!」 葛野王司はクリーチャーと言う名のエナジードリンクを飲みあさる。 缶に挿したストローを鼻に通して吸引する様は常軌を逸している。 「エナドリエナドリエナドリぃぁあぁぁぁ!!」 「もうお金がありまへん!」 「だったらテメェのCDでも質に入れて金に替えて来い! お前は死ぬまで俺様に貢ぐんだよ!! まさしく、これが本当の先輩特許だぜ!!」 「あひゅん!!」 葛野はみつぐを足蹴に怒鳴り散らす。いつもは優しかった先輩は何と、極度のエナジードリンク中毒者だったのだ! 交際した途端に束縛が強くなった。惚れた弱味に漬け込んで大量のエナジードリンク、あるいは現金を要求して来た。 ご覧の通り暴力にも及ぶ。 だが、みつぐは拒否出来なかった。 それでも恋する気持ちが勝っていたのだ。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加