告白

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「あ"ー。つうかマジうぜぇ。パネェくれぇヤベェ。早くずらかるぞ。」 「え?何が?何一つ伝わらないよ。みそりんがダルいのはいつもの事でしょ?」 みつぐはパスタの攻撃を止め、今度は添えられたブロッコリーを摘まんで再度みそりの口へと持って行った。 「お前が選んだこの窓側席…」 「ああ、うん。外の景色が見れて良いでしょ!まだ桜も咲いてるし。 外のオープンテラス席は埋まってて座れなかったから。」 「あ"ー、お前知らねーのか。そのオープンテラス席を占領してんのが生徒会のメンバーだ…。」 みそりは外へと目線を促す。 壁にはスプレーで汚い落書きがされ、外壁は所々に凹んだ跡が有る。 「 あ"ー、いいかデミ。場過渡崩鹿井内学園生徒会は上級模範生徒達で構成されてる。 奴らはこの学園の最高権力。 気にくわねぇ生徒をリンチにしたり退学にさせるなんざ日常茶飯事。教師は現状を黙認してやがるし下手すりゃその教師達だって生徒会に回顧させられちまうって話しだ。 奴らに目を付けられたらパネェから早く食堂から出るぞ。」 「そーなんだ、あー。でもでもみそりんまだお皿残ってるよ。 勿体無い巨人が出るんだよ、全部食べなきゃだよ。」 「いや、巨人は知らねーわ。」
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