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悲しそうに瞳の大きい目を潤ませて下から見上げる様に懇願すれば、人生経験の浅そうな青年など赤子の手を捻るようなものだ。
「いいよ、行こう」
肯定の言葉と共にタクシーでバーを後にし、そして今に至る。
騎乗位に移ってから何回も腰を振り、粘膜を擦りあげては相手を絶頂へと導く。アキも永穂の中に射精したし、そろそろいい頃合いだろうと、ぐっと相手の首に力込めて締め上げれば、体が硬直して屹立が深く永穂の中に刺さって気持ちが良かった。
「僕、首絞めるの好きなんだ、良いでしょ?」
そう言えば、プレイの一環だと思って相手は笑いながら永穂の行動を許容する。しかし、相手の顔が次第に赤らんできて、何かがおかしいと気付いて抵抗を始めようとする素振りを見せたから、頸動脈を絞めて一瞬で気絶させることなど他愛もないことだった。
抵抗しなくなった相手の首を絞めあげ、腕が痛くなる頃には相手の体がくったりと弛緩して、命が失われたのが分かる。
ずるり、と性器を体から引き抜けば情事の証が太ももを伝って流れ出るのが分かる。自分も放っていた筈だが、汚らわしいなと思いながら床に伝わらないように気を付けて一階の浴室へ向かい、シャワーで流して体を清めた。
温かい湯を頭から浴びると、先ほどの熱い体温を塗り替えてくれるようで、清潔な気分になっていく。
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