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2.宴会準備
「何か手伝おうか?」
いぞうが腰を上げようとする。
「いや、ゆっくりしててくれ。」
田中と田中の妻がキッチンとリビングを往復し、せっせと準備してくれている。
「おじさん、お魚みてー!」
「そうそう、この前言ったけど、ゆうとが熱帯魚をほしがってね。飼いだしたんだよ。生き物を育てていると勉強になることが多いから、ゆうとにとっていいことだと思ってね。」
「熱帯魚の話、覚えてたよ。生き物を育てるということは、勉強になるからね。僕も今日、ゆうとくんに生き物を通じて教えてあげたいことがあってね。お土産に熱帯魚を持ってきたんだ。」
「ほんとに!やったー!!」
「ありがとうございます。よかったねー。ゆうと。」
「うん!!」
「池手名悪いな。ありがとう。あ、すまん。氷がなかった。池手名はウイスキーだったな。ちょっと氷を買ってくる。ゆっくり魚を見ててくれ。」
「大方の準備終わったから早く戻ってきてね。」
「ああ」
田中が氷を買いに出ていった。
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