2.宴会準備

1/1
前へ
/13ページ
次へ

2.宴会準備

「何か手伝おうか?」 いぞうが腰を上げようとする。 「いや、ゆっくりしててくれ。」 田中と田中の妻がキッチンとリビングを往復し、せっせと準備してくれている。 「おじさん、お魚みてー!」 「そうそう、この前言ったけど、ゆうとが熱帯魚をほしがってね。飼いだしたんだよ。生き物を育てていると勉強になることが多いから、ゆうとにとっていいことだと思ってね。」 「熱帯魚の話、覚えてたよ。生き物を育てるということは、勉強になるからね。僕も今日、ゆうとくんに生き物を通じて教えてあげたいことがあってね。お土産に熱帯魚を持ってきたんだ。」 「ほんとに!やったー!!」 「ありがとうございます。よかったねー。ゆうと。」 「うん!!」 「池手名悪いな。ありがとう。あ、すまん。氷がなかった。池手名はウイスキーだったな。ちょっと氷を買ってくる。ゆっくり魚を見ててくれ。」 「大方の準備終わったから早く戻ってきてね。」 「ああ」 田中が氷を買いに出ていった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加