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俺は周りを見渡して、変な奴がいないか確認してみる。
いや、見ようによっては、明らかに俺が変な奴に見えるかもしれない。
でも、不思議な事に、その公園には誰一人見当たらないし、誰かが来そうなそんな気配も一つもなかった。
そして、ゾッとしたのは、ベンチを照らしていたのは街灯ではなく、月の明かりだったということ。
今でもその女の子が座るベンチは、何となく明るかった。
ちょっと怖いとか不気味とかそんな一般的な感情が湧き出る事もなく、俺の都合のいい性格は、起伏もなくいつもと変わらず平常心で当たり前のようにその女の子を見ている。
当たり前…?
何で当たり前に見てる…?
そういう基本的な疑問も打ち砕くほど、俺はその女の子から目が離せなかった。
「……和成のバカ。
死んでしまえ……」
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