おまけ

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「や、イチさん、そんな……、ああっ」  喉奥まで一気に咥えられたら膝がガクガク震えてしまう。逸也もいつもと違う状況に興奮しているからか、口のなかが熱い。硬く張りつめて脈打つそこが逸也の熱で溶かされそうで。 「や、だ。イチさん……、あ」  広い浴衣の背中が、日向を慈しむたびにうねる様子を見下ろして陶然としてしまう。ステージで歓声を浴びていたあの男前が自分に跪いている光景。そしてさも愛しそうに日向の昂りを舐め回している光景。震える。 「っあ、出るっ、から」  離れて、というつもりで揺れる髪の隙間に指を入れたのに、オーケーオーケーみたいな素振りでうなずきながら強く吸うから。 「やっ、ダメっ。出ちゃうからっ……。ねえ、いくっ。あ、ああぁ」  こんなところで、こんな格好で、しかも自分だけ高められて迎えた放出の瞬間はひどく恥ずかしくて、でもそんな気持ちは一瞬で弾けるように砕け散り、間欠泉みたいな熱い迸りとともに逸也の喉の奥に落ちていった。  
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