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「柊が俺にマッサージ?」
「おう」
「そんな……でも……」
「いいから。横になって」
今日はたくさん歩いた。いくら体力があってもやっぱり疲れただろうし。何よりたまにはタイチに尽くしたい。お姫様のように扱ってやりたい。
しかしデカい足だ。お姫様と言ってもシンデレラには向かないな。このキュッと引き締まったヒップ、広い背中。見事な逆三角形が男臭い。あ、左の肩甲骨が凝ってる。重い荷物を持っていたせいだ。保温バッグに色々な具材のおにぎり、スープジャー、水筒を詰めて歩き回って。気軽に何でも口に入れてはいけないと言われればそれを忠実に守る。安藤さんでもビックリするんじゃないか。
おにぎり、塩気がちょうど良くて美味かったなー。外で飲む温かい味噌汁も格別だった。タイチはいつも俺の事を想ってくれる。俺の役に立とうと一生懸命で。そのいじらしさに柊は涙が出そうだよ。
「グ」
「あ、ごめん、痛かった?」
「……⋯…ぐ─────」
寝た……?まさか寝た?今夜は新妻プレイするつもりだったのに先に寝た?せっかくお姫様からの新妻で、たっぷり盛り上がろうと意を決したと言うのに!ふざけんなゴルァ!!
と行きたいがちょうどいい。
仕事仕事。滞ってはいないけどやっぱり気になるし。今のうちにやれる事はやっつけよう。
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