愛さえあれば

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  「Excellent. クワッドコーク1800……素晴らしかった」 ミーチャを抱いたままでグータッチ。こんなのも二年半振りだ。最後にしたのは雄大とだった。 「アモー、アオイ、僕もスノーボードのライダーになる!タイチやシュウみたいになる!」 「え~~危ないよ~~」 「それでもなるの!Become absolute!ねえタイチ、僕だってなれるでしょう?」 真っ直ぐ覗き込んでくるキラキラで大きなブルーの瞳。昔の俺も、こうして柊の瞳を覗き込んでたのかな。可愛くて可愛くて、どんな夢でも叶えてあげたくなる。 「うん。ミーチャは何でも、なりたいものになれる」 「タイチが先生になってくれる?」 「いいよ」 「Yes!タイチ、I love you!」 首に抱きついて頬にキスをくれる。なんて愛らしい。ぎゅーって抱きしめ返す。 「こらこらこら、ミーチャ、先生ならここにもいるぞー。柊はタイチの先生だったんだぞー」 「え~~僕タイチがいい~~」 あ、また大人げない大人が笑いながら不機嫌になってる。
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