一章 休もうか

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堪えていたが、やがて吹き出して笑ってしまった。 「俊太、笑うのもええが、評価してくれや。」純哉の言葉を聞き慌てて手を3にする。 「は?まじか3って、中々評価の基準高いやないか。」 純哉は自分の渾身の話が3であったことに驚いていた。 「いい睡眠取れとる証拠じゃ。羨ましいわその夢。」 「俊太はなんかないんか?」 俊太は、少し首を傾げて考える。 「俺なー親父とコンビニ行ったんよ。そしたら、ドーナツ売ってたんや。ちょうど腹も減ってたし食いたいなー思って親父にこれ買ってやって頼んだんよ。 そしたら、親父のやつ夢は叶えるためにあるもんだ。叶えられない夢は言うじゃねぇって怒られたわ。」 フッ2人は顔を見合わせて笑いあった。お互いの手の数字は5だった。 やがて、笑い疲れて2人はベンチでお互いの肩にもたれるように眠った。いい笑いをした後の睡眠はとても気持ちが良さそうだった。
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