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なにそれ嫌味!? アタシより6キロも軽いなんてムカつく、ばりムカつくけん。
だからアタシより太らせるためにアイツに食わせてやるのよ、腹立たしい。
そして極めつけは立ち振舞い。
まるで僕はなんでも知ってます~みたいな顔して、今頃ワケわからん字の小さい哲学書なんか読んでるんでしょ。
なんなのよ哲学って 世の中金なのよ 金
馬鹿じゃないの そんな無意味な本なんか読んだってどうせ何もわからないんだから!
階段を下りる。
4階、3階、2階。
一番端がアイツの居る部屋、扉もアタシんちと同じ。
扉を思いっきりぶっ叩いた。
ばんばん、 ばばばば、どばばばんごろ!
邪魔してやるのよ。 本なんか見てないでアタシを見なさい。
開ける、 良かった、鍵は掛けられてなかった。
土足で上がって仁王立ち。
コイツを怒らせてみたい。
コイツの感情をゆさぶって この澄ました綺麗な女顔を不細工にしてやりたいのよ。
ほらやっぱり読んでた、予想通り。
知ってるんだから。
読んでる本をぶっ叩いて叩き落としてみた。
ほら怒りなさいよ、ムカつくでしょう?アタシ。
思いっきり邪魔してやったのにコイツは相変わらず澄ました女顔。
「何の用?」
「ご飯作ったから醤油貸して!」
「なんで持ってな
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