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勝手に想像して悔しがるなんて馬鹿みたいだ。
そう思っている矢先に私が出会ったのがシンタロウだった。
シンタロウは、私より五歳年上の会社員だ。
仕事のことはよくわからないけど、お金は持っているだろう財布と時計に車。
私は人よりもそういうセンサーが働く。
シンタロウとの出会いは、映画館だった。
私もシンタロウも一人で映画を観ていた。
映画を終えて、外に出たとき、目が合った。
こんな運命的な出会いだったのに、このとき私の中にあるミッションが命じられた気がした。
*
サチは卒業してからもよく遊びに誘ってくれた。
サチのおかげで孤独は感じなかったけど、サチがいるから焦燥感も味わうことになるのだ。
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