プロローグ

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 それは、今日の午後。  エリックからエレンザードの歴史についての講義を終え、入れてくれた紅茶を飲みながら休憩していた時のこと。  あぁ、美味しい。  エリックの入れてくれる紅茶を飲むと、いつも心が休まるな。    ジュリアンがほっと息を吐いていると、おもむろにエリックが口を開いた。  「そういえば、リアム様ってさ…」  『リアム』という名前を聞いただけでジュリアンの心臓が飛び上がり、思わず紅茶の入ったティーカップを落としてしまいそうになった。
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