プロローグ

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 「ジュリアン様、大丈夫?   俺、中まで一緒に行こうか?」  幼馴染であり、執事でもあるエリックが、心配そうにフードで顔を隠したジュリアンの瞳を覗き込むように尋ねる。  そんな彼の心配を吹き飛ばすように、ジュリアンは明るく笑顔を見せた。  「大丈夫だよ。   中にはリアムがいるし、心配しないで」  本当は不安で仕方ないし、怖いけど、これ以上、エリックに迷惑はかけられない……
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