トラウマ再来

26/31
73人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
「ミキちゃんのその顔、僕、大好き」 「………は?」 「ミキちゃんは自分では気づいてないんだろうけどさ………君はさ、こうやって虐げられてる時の顔が、一番色っぽいんだよ?」 「……な、なにを、言って……あっ!」 再び、指が中で動き始める。 黒川は、ゆっくりと顔を近づけて来た。 そしてチュッと軽いキスを俺の唇に落とすと、それまで入っていた指をズルリと引き抜いた。 「………あっ」 助かったか? と思ったのも束の間だった。 カチャカチャとベルトのバックルを外す音がする。 次、起こるであろう展開を想像し、俺は恐怖で体が震えた。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!