愚鈍な王

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王国軍は大勢居たが、食糧の補給も無く、第一練度がなかった。愚鈍な王より愚鈍なのだから兵士が付いてくるはずもなく、戦いはレジスタンスの大勝に終わった。そして、愚鈍な王は玉座に迫った。 「何故だ!父上!」愚鈍な王より愚鈍な王は訴えるが「貴様など息子では無い!愚鈍な王め!」と愚鈍な王は返す。息子ではないのだし、仕方ない。オワリによれば「この国では割りとよくあることです。洗脳で息子と思わされたりね。うーん。よくあるなぁ」とのことだ。元愚鈍な王はというと... 「ウォーカー?今度から洗脳は無しだ。民はまぁ...私の愚鈍な政治も忘れてないが、前の愚鈍キングよりはマシと言っておる。洗脳息子何ぞ懲り懲りだ!」「まぁ確かにな...でも君はその洗脳息子のお陰でまともに...そういえば、キミの父上はどうした?」「父上?ずいぶん前に死んだぞ。あー気にするな。対したことじゃないさ。それより...民に挨拶の時間だ。ウォーカー。行くぞ」「了解。王様。」 二人は民を愛した。愚鈍よりは少しマシな政治を送って。これから義理の息子に革命を起こされることもないだろう。人と正しく繋がれたのだから。愚鈍な王であったことは忘れられはしないだろうが、王は今日も有能であろうと努力する。親愛なる友と一緒に。
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