第1章

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今日は早く寝よう。 明日は妻だった女と離婚してから初めて、息子と再会できる日だ。 ううー寝られない。 仕事中毒だった俺の事を、妻だった女がどのように言っているか気になる。 「ウワァァァァーー!」 ハ!?ゆ、夢か? 今見た夢を思いだし、身を震わせる。 息子と公園で遊んでいたら警察官に職質された。 息子に警察官が質問する。 「お父さんに遊んでもらっているのかい?」 「ううん。知らないおじさん」 寝られないと思っていたけど何時の間にか睡魔に囚われ寝られたのに、悪夢を見るなんて。 駄目だ、駄目だ、早く寝なければ。 「ワァァァァーー!」 布団を蹴り飛ばし跳ね起きる。 ハ!?夢か、良かった。 コンビニで息子と2人アイスとジュースを購入して店から出たところで、巡回中の警察官に呼び止められた。 警察官が息子に尋ねる。 「お父さんとお買い物?」 「違うよ。 知らない小父さんだけど、アイスを買ってあげるって言ったからついて来ただけ」 何て夢を見るんだ。 早く寝なくちゃ。 「ヒィィィィーー!」 ハア、ハア、ハア、ハア。 「ギャァァァァーー!」 ハア、ハア、ハア、ハア。
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