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僕はそんな世界で、成長すると共にボディを新しくしながら大きくなり、今は人間と同じ小学校に通って勉強をしている。
アンドロイドの僕を、みんなは時折からかったりもするけど、僕はそういうことをあまり気にしていない。だからクラスのみんなと仲が悪いなんてこともないし、僕は総合的に見て、学校生活を楽しんでいると思う。
しかし、僕は自分がアンドロイドであることに、不満がまったく無いというわけでもないのだ。
大きくなったら、人間に仕える労働力として、朝から晩まで働くことになるのが、体が丈夫なアンドロイドの宿命のようなものだった。働いたりすることは嫌いではないけど、僕はなんだか、そういうのがとても嫌な感じがしていた。誰かが敷いたレールの上を歩く人生に、僕の思考回路はつまらなさを感じていたのである。
そういうことがあって、僕はそれを始めるようになったのである。……「秘密の抜け道」を通って、檻の外を探検する。自由を謳歌する活動である。
その抜け道はたぶん、僕しか知らない。
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