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夜8時。
金曜日の夜としてはまだ序の口な時間帯。
行きつけのバーのドアを潜る。
「1週間お疲れ」
そんな風に労ってくれるのはバーのマスター。
金曜日のこの時間にだけ来る私にかける言葉。
「ありがとう」
そう返事をしてカウンター奥の席に座る。
まだ仕事モードに切り替わらない様子で、マスターが静かにコースターをカウンターに置く。
「いつものでいい?」
「うん、お願い」
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