第1章

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「めがねの方が楽だからよ」 「絶対コンタクトにした方がいいのに」 喜川は不満そうだけれど、それだけは譲れない。 コンタクトにするときは、金曜日の夜だけ。 そう決めている。 「素顔は大切な人にしか見せないんですよね」 「そうね、そういうことにしましょう」 由紀もたまにはいいことを言う。 大切な人、もうそんな人は必要ないけれど。 「それにしてもあの小田切さんイケメンでしたね。白石さんもそう思いません?」 「さぁ、どうかな」 .
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