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清潔感があって、落ち着きもあって、誠実さも伝わる。
営業マンとしてはかなり優秀な人なのだろう。
あの瞳の奥で、なにを考えているのか読めなくて少し怖いのは、私に隠したいことがあるからなのか、それともなにか秘めたものでもあるせいなのか。
まだわからないけれど、由紀の言いたいこともなんとなくわかる。
「ちょっと仕事出来そうな雰囲気があると、すぐイケメンだって騒ぐ。木下って本当に見る目ない」
「あ~悪かったわね。見る目がなくて。あんたみたいなわんこに言われたくないわ」
「わんこってなんだよ」
相変わらずこのふたりは素直じゃない。
確かに好きな男(ひと)から見る目ないと言われると、気分のいいものではないだろう。
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