第1章

26/31
前へ
/396ページ
次へ
「あ、これ」 ドラマの合間に流れるCMに自分が映っているのを見ると少し照れる。 「なんか別人みたいだな」 「それどういう意味?」 「めちゃくちゃ綺麗だって言ってんの」 「そう、ありがとう」    * * * * * * 「白石さん、白石さん」 「あ、え、なに?」 カフェスペースでコーヒーを淹れ、カップを片手に持ったまま窓の外を見ていた。 あの頃の記憶が蘇ったのは、きっと学生時代にCMに出たことが話題になったからだろう。 .
/396ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8690人が本棚に入れています
本棚に追加