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「なにぼーっとしてるんですか、ランチに行きますよ」
「え、もうそんな時間? すぐバッグ持ってくる」
由紀に声を掛けられなかったら、きっと何時間でもそこにいただろう。
もしかしたら、思い出したくないことまで思い出していたかもしれない。
由紀に感謝だ。
「お待たせ」
「いつもの公園でいいですか?」
「えぇ、もちろん」
気候のいい日は近くの公園でランチをすることにしている。
大きな木の陰にあるベンチがいつもの定位置。
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