第2章

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「これですか」 胸元のネクタイを少し摘まんで見た小田切の頬が少し緩んだ。 「姉からのプレゼントなんですよ」 「そうでしたか」 「褒めてもらえたと姉に伝えておきます」 仲が良いのだろう。 嬉しそうな表情に好感が持てた。 仕事のときのあの鋭い印象とは全然違う。 こういう小田切なら話しやすい。 ただし、気を緩めるわけにはいかないけれど。 .
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