第2章

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そこまで素直に手の内をばらされたらいっそ清々しい。 「面白い人ですね」 「よく言われます。ではまた」 エレベーターホールで同僚に会ったらしい小田切と別れた。 私もエレベーターの前の人だかりに混ざる。 すると誰かに横から体当たりされて驚いた。 小さい子ならまだしも、私よりも背が高い上にヒールを履いた由紀だった。 「どうしたのよ」 「それはこっちのセリフです。さっきのあれなんですか?」 「あれ?」 .
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