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話は、シャルムがこの街に住むために、大家と話をするところまでさかのぼる。
レンガで造られた三階建ての建物に住む大家。大家はそこの一階を自分の部屋として暮らしていた。引っ越しの契約等の話も、そこで行われた。
白髪交じりの黒髪の男性、大家が確認をしながら契約書をテーブルに置いた。
シャルムはうとうとしながら、話を聞いていた。昨夜は錬金術の勉強で徹夜をしていたためだ。
「それじゃあ、シャルム・ロ―レイさん。あなたの住むところは勤務先と同じ。つまり職場が家ということになるわけなんだけれど、そこは問題ないよね」
「はい。事前に確認しておりますので、問題ありません」
「そう。良かった。で、職場はちょっと変わっていてね。エドナ・ルーンの持つ七つの職場のうちの一つがここ、オールラントでね、まあ、支店を受け持つようなものだよ」
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