第二話

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オールラント号。それは超大型の船であり、発展途上の街である。 上層、下層、さらにそこから五つの区に分けられる。計十エリアだ。 オールラント号には様々な人々が住んでおり、また多種多様な人々が船にやって来る。主に遠海の海域や難海海域と呼ばれる海域での貿易に使われている。 オールラント号が出来てからまだ数年しか経っていないこともあり、人口密度は低い。これから急成長していくだろう。 「といったことが、パンフレットには書かれていますね」 昼頃。歩いている途中、屋台で買ったりんご飴を昼食代わりに食べながら、シャルムはパンフレットを読んでいた。 「ああ、船の用途はパンフレットを読めばだいたいわかる。これから連れていくのは、オールラント号の心臓部だ。本来は関係者以外立ち入り禁止なんだが、今回は特別だ」
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