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先輩の照れっぷりにこっちまで照れてきて、この話題を終わらせようと思った。
でも、先輩は私が謝ったことに気を遣ったのか、
「ひ……平井は褒めてくれたんだから、別に謝らなくていい……」
などと言ってくれるものだから、私もたまらなくなって、体温がどんどん上がっていく。
今、丁度利用者がいないからいいようなものの、受付に座っている二人が真っ赤になっているこの状況は、どう見ても恥ずかしすぎる。
私は気を落ち着かせようと、先輩から勧めてもらった密室シリーズの続きを読み始めることにした。
すると、先輩はそれを見て私に尋ねてくる。
「犯人、わかった?」
「わかる訳ないじゃないですか! まだ半分くらいしか読んでないのに」
「半分まできてれば、かなり伏線も張られてるし、大体予測はつく」
「……先輩のその予測、当たったんですか?」
「当然」
私は推理ものは好きだけれど、犯人当てはできないのだ。
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