1.どうしてキスしたの《野口くんと新人の女の子》

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「好きなのです」 変な日本語になったな、と 彼を見つめながら思った。 「ありがとう」 彼は少し恥ずかしそうに頬をかいた。 春の夜はまだまだ肌寒くて、 少しだけ、体が震えた。 夜桜は妖艶すぎて、好きになれない。 「ごめん、好きな人がいるんだ」 言われなくても知ってるもん。 ただ伝えたかっただけ。 こうやって、恋が終わる。
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