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「ばか、麗華お前何言って…」
「ほんとなの」
「…」
「好きなの、彼のこと。私が泣いて言いよったの。抱いて欲しいって。軽蔑してもいいよ。彼の彼女の相談、ずっと乗っていたのにね」
頭がパンクしそうだ。
「だから、ごめん。ほんとは、もう大曾根くんとは、当分飲みに行けないの。だってまだ好きだし。今日、彼が来なくてホッとした」
「っバカじゃねぇの…」
「バチが当たるわね」
麗華の横顔は、ギリシャで見る彫刻みたいに美しかった。
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