5.素敵なこと《由美と大曾根》

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一瞬だけ、胸に隙間風が吹き抜けました。 ひゅーって。 寂しいな、私のこと、忘れちゃうのかな。私がいつでも1番だったのに。月命日のお墓参りも、いつかなくなってしまうのかな。 だって私は永遠に30歳で。 翔ちゃんにはこの先の人生があって。翔ちゃんは1人でも生きていけるだろうけど、この辛い現世を生き抜いていくには、奥さんと一緒に支えあいながら頑張った方が、いいのかな。
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