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「どうしたの?」
「お母さん」
早くに亡くなったお母さんです。私のご先祖様も、いっぱいここにはいるから、何も寂しくありません。
「翔ちゃんに、恋人ができそうなの」
「素敵なことじゃない」
「すてき…か」
「とてもね。生きる気力をなくしてしまって、そのまま現世に変えられなくなる人もいるんだから。間違っても、邪魔しちゃあダメよ」
素敵なことか。そうかもしれない。ちらっと、翔ちゃんを見る。夜寝る前の瞑想が始まった。私に向けて、今日1日の報告をするんだ。
どんな人なんだろう。私に似てるのかな。もし良ければ、ずっとずっと、翔ちゃんのそばにいてあげてほしい。私は見守ることしかできないから。
よろしくね。
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