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それからいくらか時が流れて、あなたとわたしは、同じ学校に進学した。
わたしは、いつの間に大人びてきた周りにつられて、ファッションを楽しんだり、カラオケなんかに行って遊ぶようになった。
そんな風に緩やかに変わっていったわたしとは違って、あなたは変わらなかった。
一緒に会う機会は少し減ったけど、それでも顔を合わせるたびあなたは、また楽しそうに、自分の好きなものの話をした。
わたしは、あなたの変わらぬ純粋さが心地よかった。
それは、他の友達が与えてくれる刺激よりもよっぽど控えめであったけれど、それでもあなたを見ている時の私の心は、青空や、満天の星空を見上げている時のように、澄み渡った気分になっていたのだった。
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