失踪

1/3
前へ
/20ページ
次へ

失踪

こんな日常が続くとおもった矢先、家に帰ると妻がいなくなっていた。 友達と旅行かなと思って一週間が過ぎた。 それでも全く連絡がない。 心配になって娘に連絡をした。 娘は「おかあさん、出っていたのかもしれないわね」と聞いて事の重大さを悟った。 どこにいるのかと彼女の交友関係に連絡をあたってみたが誰も「しらない」という。 娘とあって話をすると「おかあさんの気持ちを私にはわかるわ。おかあさん旅に出たのよ」といった。 毎日を淡々と過ごした。 いつ帰ってきていいように掃除はきちんとした。 コーヒーは自分で作り誰もいない空間のなかで、いろいろ考えながら飲んだ。 ジムで仲本社長が「奥さん、どう」といわれたので、「妻はどこかにいってしまって」と言葉を濁していうと。仲本社長も自分の妻が先立たれていまは独り身なので、親身になって相談をしてくれた。 「いずれにせよ、奥さんはどこかで生きていますよ」といった。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加