クリエイティブな墓守宣言

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クリエイティブな墓守宣言

「はぁ? 以前の家に戻る?」  ハナが死んで半年程経過した時にかかってきた電話で、藪から棒に言われた内容を聞いて、さすがに俺は面食らった。しかし父さんは既に気持ちを固めていたらしく、冷静に話を進めてくる。 「ああ。もう二匹とも居なくなって、田舎暮らしをする必要が無くなったしな。正直、最近あちこちガタがきて、通院に便利な所が良いから」  それを聞いた俺は、盛大な溜め息を吐いてから問いかけた。 「だから、引っ越す時に言っただろうが。言わんこっちゃない……。だけど、これからまた猫を飼う気は無いのか?」 「無いことは無いがな……。今から飼って、その猫を最後まで責任を持って飼える自信が無い。俺達がよぼよぼになって足腰が立たなくなったら、猫を病院に連れて行く事もままならないだろう? 猫を飼えなくなったからと言って放り出すような、無責任な事はできないからな」 「そうか……。それもそうだな」 「それに、三匹見送れば十分だろう」 「確かにな……」  父さんの気持ちを十分に理解できた俺は、それ以上余計な事は言わなかった。するとそこで漂っていた沈鬱な空気を打ち消すように、父さんが少々強引に話を変えてくる。     
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