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割った皿を片付けながら言う母に僕は冷めた声で返した。一方、ダイニングから別の声が上がる。
「まったく、友達一人くらいで大袈裟だなぁ! あたしなんか、生きてるのも死んでるのもみんなまとめて友達になれるってのに。こいつ、生きてる友達一人だけしかいないんだぜ?」
そう言ったのは、ハムエッグをぺろりと満足そうに食べ終えた真麻江だった。家族全員の目がそっちに向かう。
「いや……お前はもう少し自重しなさい」
父がピシャリと言う。その意見には満場一致で全員が頷いた。
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