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家に着き、車から降り玄関を開けると血相をかいたお父さんの姿があった。
「ただい…」
「おい、隣のあの子大丈夫か?」
食いぎみで話し出すお父さんを落ち着かせ、アイツの状況やお母さんとアイツのいる病院に行って来た事をリビングで話をした。
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お父さんは僕達の話しを『うん、うん』と頷きながらこれまでの聞いていた。
「けどさ、何であの子があんな事になったんだろう?だってそういう風には見えなかったけど。
なぁ、なんか知らない?クラス一緒だろう」
その何気無いお父さんの言葉が、僕の左胸に突き刺さる。
知ってるも何も僕が起こした様なモノだからだ。
リビングに静寂だけが過ぎ去る。
「知ってる事があるなら言いなさい」と優しい声でお父さんは僕を説き進める。
再び静寂が起こる。
「僕……………、いじめられていていたんだ」
僕のその言葉は静寂にあった空間を豪快に壊していき、その衝撃で両親の表情はどんどん崩れていった。
お母さんは呆然とし、次第に泣き崩れていき、
お父さんは只々、呆然としている。
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