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翌日朝7時、『ジリジリー』と目覚まし時計のチャイムで目が覚める。
カーテンの隙間から流れ出てくる陽射しは僕の両目に降り注ぐ。いつものように。
只、少し違っていたのは学校には行かなくて良い事、そして何故か身体の調子が凄く良い。
毎朝、僕の身体は鉛の様に重く、また、学校に行く時間がどんどんと迫って行くにつれ、その重さは何倍にもなり、その場から動けなかったが、今日は違っていた。
その鉛から解放された僕の身体は、まるで、タンポポの綿毛の様に飛び出しそうな、そんな軽さを感じた。
その何ともいえない感覚をしばらく味わっていると
「ご飯出来たよー」とお母さんの声が届く。
僕はカーテンを力強く開ける。
窓からは青々とした空とありったけの太陽の陽射しが、僕と僕の部屋を包み込んでいた。
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