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午後5時過ぎ、僕は家に着き、玄関から「ただいま」と声を出すが、誰からも返ってこなかった。
普段なら、お母さんがいる筈が………、居ない。
(まぁ、いいや。テレビでも見よう)
僕はリビングにあるテレビを付ける。
「速報が入って来ました。たった今、N県A市の高校で高校生が自殺をしました。」
という一報が届く。
「あれ、ウチの高校?」
──ガチャガチャと荒々しい音で鍵を開ける。
血相を変えてお母さんがリビングの僕に向かって、
「大変、──君が」
お母さんの言葉から発せられた言葉は信じられないモノだった。
僕はその言葉を聞くと今までで一番早いスピードで学校に向かっていた。
「えー、速報です。先程のニュースですが、高校生は無事ですが、現在病院で治療して要るようです」
しかし、そのニュースはこの家の誰にも届くことはなかった。
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