晴天に曇りなし

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暗く、街灯だけがある夜道を抜け、ようやくアイツがいる病院に着く。 『─君の病室は』とお母さんが受付の人と話をしていると、『○○君のお母さん?』とたまたま受付を通りかかった看護師がお母さんに話す。 お母さんは『はい、そうです』と答えると、看護師はアイツの病室に案内してくれた。 ──病室は三階にある。 看護師とエレベーターに入る。 看護師が言うには、警察の人から電話があり、アイツの病室に案内して欲しい、との事でだった。 『だから、名前聞いてたんだ』とお母さんが言うと、『本当はこういう事ダメなんですけど』と少し笑みを浮かべながら看護師が言った。 三階に着き、看護師の案内の元アイツの病室に向かう。 『こちらです』と看護師が指したドアには、面会謝絶の文字が書いてある貼り紙があった。 お母さんがドアを『コンコン』と叩きと、部屋の中から声が聞こえ、『○○の母です』と言うとドアが開く。
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