3人が本棚に入れています
本棚に追加
お母さん同士で何かしらの挨拶が終わり、僕はアイツの病室に入る事が出来た。
中に入ると眠っているアイツが居た。
右手には点滴が、胸には心電図、オデコの辺りには血が少し滲み出したガーゼがあった。
アイツのお母さんは、一命をとりとめたが、未だに予断が出来無いらしい。
『来てくれてありがとうね』と言ってくれだが、
僕はアイツの姿を見て、言葉が出ず、
『あっ……………はい』と言うのが精一杯だった。
その後、僕は只々、その場にただずんで居たら、お母さんが『ちょっと、飲みモノ買って来ます』と言うとアイツのお母さんも『あっ、私も一緒に行きます』と話しをする。
『ちょっと行って来るからお願いね』と言い残し、病室には僕と眠っているアイツだけが残った。
「…………………」
「…………………」
「…………………」
静寂と心電図の音が通り過ぎる。
僕はしばらくアイツの眠る姿を見ていた。
最初のコメントを投稿しよう!