真夏の夜のP

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 あれは、蒸し暑い夏の夜でした。  僕は、夕飯を終え、何もする事がなく、暇を持て余していました。  ふと、レンタルビデオでも借りに行こうかと思い、車で、栗橋線沿いにある、大きなレンタルビデオ屋さんへ移動します。  駐車場は、お盆休みな事もあって、店舗から離れた場所しか空いていません。  僕は、街灯の下の駐車枠へ、車を止めました。すると、一匹の猫が、僕をお出迎えしてくれます。  街灯の明かりで解るのは、猫は白地に黒い斑がある事でした。正面から顔をみると、鼻の下から口に掛けて黒い斑があり、チャップリンを連想させました。    
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